天才少女

スポーツ界では天才少女が流行。
フィギュアスケート安藤美姫、ゴルフの宮里藍、卓球の福原愛など枚挙に暇がない。
ところで、今日ニュースを見ていたら、アメリカの国務長官コンドリーザ・ライス女史はいつの間にか東京を去ってソウルでインタビューを受けていた。
このコンドリーザ・ライスという人、天才少女としての名声を欲しいままにした早熟な人としてアメリカ社会ではつとに有名である。
通称「コンディー(Condi)」の周辺情報を整理しておこう。

・1954年アラバマ州バーミンガム出身
(父・トーマスは牧師、母・バーバラは音楽教師)
・10代前半でブラームスを弾きピアニストをめざす
・黒人なのでピアニスト断念
・1959年デンバー大学に入学(15歳)
・1975年ノートラダム大学修士号(21歳)
・1980年スタンフォード大学終身教授就任(26歳)
・1981年デンバー大学博士号(27歳)
・1986年防衛大学客員教授、2週間の集中講義(32歳)
・1989年国家安全保障会議ソ連・東欧担当上級部長(35歳)
ソ連崩壊と米国の冷戦終結戦略に貢献
・1992年スタンフォード大学教授に復帰(38歳)
・1998年スタンフォード大学学長(44歳)
・2000年安全保障担当大統領補佐官(46歳)
・2004年国務長官国家安全保障会議議長(50歳)

という感じの「華麗なプロフィール」。
これが天才かどうかは激しく疑問でもあるが、とにかく「国益に基づく国際主義」というブッシュ政権外交政策はコンディーによるものと言ってよい。
この考え方のオリジナルは日本語(『フォーリンアフェアーズ(日本語版)』2000年2月号)でも読むことができる。
いささか暴論かもしれないけど、現在の国際社会はコンディーがデザインしているとも言える。
何かIQ200の使い方をまったく間違っているような気もするねえ。
911 計画が進行中だった2001年8月、「ビン・ラディンが航空機による米国内テロを計画中」という情報部の重大警告を無視し、国民を保護するために何の施策も行わなかったこともよく知られている。しかしながら、大統領をはじめとする身内だけには「飛行機に乗るな」と忠告していた安全保障担当大統領補佐官でもある(事実大統領は当日フロリダに滞在)。 http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=1000

ちなみに、ファーストネームの「コンドリーザ」は、音楽用語(イタリア語)の「コン・ドルチェッツァ」から名付けられた。甘美に柔らかく演奏するという意味。

「コン・ドルチェッツァ」で思い出したけど、音楽には五嶋みどりのような天才少女がたまにいるけど、アートの世界にはいないなあ…。
15歳の天才現代美術家少女なんて、考えただけで違和感がある。
なぜだ?!