石川遼と斎藤佑樹

石川遼斎藤佑樹は似ている。もちろん顔が似ているわけではない。メディア受容が似ているのである。

そのメディア受容の主役はすこし頭の弱いご婦人たちである。「ハニカミ王子」と「ハンカチ王子」。ここでは「王子」という言葉がクリティカルパスである。「ハニカミ君」や「ハンカチ投手」ではイケない。「王子」でなければならないのである。「白馬に乗った王子のような息子」が電波に乗って自分にも親孝行してくれるような気がしているかも。本当にそんなメディア受容であるとすると、やはりいささか頭が弱いオーディエンスである。
あの二人の若いゴルファーもピッチャーも本当に才能を開花させたいのであれば、一刻も早く日本のテレビ局が手の届かないような存在になること。それ以外にない。だふん、彼らは野茂や松坂あるいはイチローのようにならなければならない才能である。しかしながら前途は多難。いささか頭が弱いオーディエンスに支持されているようでは知れているのかもしれぬ。